自作の200字作文を紹介。幼い頃からの記憶の断片探しのようなもので、時には宝石のような断片も見つかります。これまで塾で作文指導するときに、生徒に見本を見せなければと、毎日意気込んで投稿していたものばかりです。
ピンクのじゅうたん
幼稚園には1キロほどの土の道を歩いて通っていた。春になると道の両側は、菜の花の黄色、れんげ草のピンク色に染められた。菜の...
白い馬車
小学生の頃、ある晴れた秋の日の帰り道、収穫が終わった田んぼに友達と寝っ転がっていた。二人で空を見上げ、おもしろい形の雲を...
水たまり
私が幼稚園児のころ、雨の日の水たまりは絶好の遊び場だった。長ぐつをはいて無事に渡り切れるか競うのだ。帰り道に、広くて深そ...
三差路
子供の頃、よく歩いた山道がある。その道をしばらく行くと、左に曲がれば墓地に続く道、真っすぐ行くと棚田に向かう道という三差...
焚き火
私が小学生の頃は、道ばたや野原で自由に焚き火のできる時代だった。冬の寒い朝、小学生はだれかの家に集まり、登校前に焚き火で...